医薬品の情報提供を行う「MR」
どんな仕事?
MRの正式名称は「Medical Representative」で、日本語に訳すと「医薬情報担当者」です。主な仕事は医薬品の品質、安全性、有効性に関する正しい情報を医療関係者に提供し、病院や薬局に自社の医薬品を採用してもらうことです。また、医療現場の声を製薬企業に伝える役割も担っているため、医薬品の開発・発展にも貢献しています。
医薬品の種類は多く、既存薬に加えて新たに開発された医薬品についても熟知していなければなりません。医薬品に関する正しい情報を常に医療関係者に提供できるよう、日頃からアンテナを張っておく必要があります。さらに、MRは1日に多くの医療機関を訪問するため、体力も求められます。MRは他の職種のように専門機関で学んだり、国家試験を受験したりする必要がない分、チャレンジしやすいといえますが、専門知識だけでなくタフさも求められるため、難易度の高い仕事だといえるでしょう。
仕事の流れ
担当が開業医か病院かによって仕事の流れが変わります。
開業医を担当する場合は1日の大半は地域の開業医を訪問することに費やされます。クリニックは診察時間外でないと医師の手が空かないので、その時間を見計らってアポイントを取ります。1日に数軒から数十軒のクリニックを回ることも珍しくありません。オフィスに戻ったら、その日の訪問状況を報告し、翌日の準備をします。
病院を担当する場合は1人が1つの病院を担当することが多いため、開業医の担当者のように1日に数十軒も訪問することはありません。1つの病院を訪問し、院内の医師や他の医療関係者と連携し、情報を収集・提供したり、協力を要請したりします。
MRとして働きたいなら
MRの求人を見てみるとわかりますが、思っているほど求人は多くありません。新型コロナウイルスの影響で病院訪問が困難になったこともあり、求人そのものが減少してしまったからです。そのため、MRの将来性を心配する声もありますが、MRは製薬会社にとっても医療従事者にとってもなくてはならない存在です。医薬品がなくなることは考えられないように、MRの需要がなくなることは考えられないでしょう。
最近は、医療機関への訪問が減少傾向にあるため、従来の対面訪問ではなく医療従事者との遠隔面談や電子メールを使用したスタイルに移行する製薬会社が増えています。MRとして成功したいなら、時代に合った働き方を推奨している企業や資本力のある企業で働くことが重要です。ただし、そのような企業は人気があり、競争率も高めです。行き当たりばったりで就職・転職活動を行うと失敗してしまうでしょう。そうならないために、就職・転職のプロである転職エージェントを活用することをおすすめします。プロのアドバイザーにアドバイスを仰ぎながら、応募書類の添削や面接対策をしてもらえるので、採用される確率が格段にアップします。MRに特化した「MR-WALKER」なら、より詳しい情報を教えてくれるでしょう。以下に公式サイトを紹介していますので、興味のある人は目を通しておいてください。
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