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医療現場の最前線で活躍している職種「歯科医師」

人の命に関わる仕事がしたい!どんな職種がある?

職種図鑑~医療業界編~

歯の健康を守る「歯科医師」

歯の健康を守る「歯科医師」

どんな仕事?

「歯科医師は虫歯を直すのが仕事」と、大まかにしか理解していない人も多いのではないでしょうか。歯科医師は虫歯などの歯科疾患を治療するだけでなく、歯磨きの指導や予防のための処置など、口腔内の健康を管理するのが主な仕事です。具体的には虫歯の治療、入れ歯や詰め物、差し歯の製作と装着、歯並びの矯正、インプラント、歯の抜歯、口腔内の良性および悪性腫瘍の外科的治療などです。

診療科目によって業務内容が異なる

一口に歯科といっても、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、審美歯科の5種類があります。多くの人が「歯医者」と聞いて最初に思い浮かべるのが一般歯科です。虫歯の処置や歯科疾患の治療をはじめ、歯石除去、歯磨き指導、フッ素塗布などの予防処置といったように幅広く対応しています。
小児歯科はその名の通り、子どもの歯の健康を守る歯科のことで、成長発育期にある0歳から12歳までの子どもを対象としています。0歳から12歳は乳歯が生え始めてから永久歯に生え変わるまでの期間です。歯の生え変わりの経過を見ながら虫歯の治療や予防指導、フッ素塗布、歯並びのチェックなどを行いますが、中には食事指導や指しゃぶりに関するカウンセリングを行う歯科もあります。多くの小児歯科では子どもがリラックスできるように壁紙を明るくしたり、おもちゃを置いたりと工夫しており、雰囲気や環境が他の歯科と異なります。
矯正歯科は歯の矯正を専門に行う歯科です。矯正は患者さん1人ひとりに合わせて矯正装置を作り、歯や顎の骨に力を加えて歯の位置を少しずつずらしていくので、治療は長期に渡ります。基本的に歯科矯正は審美的な要素が強いため、他の歯科と異なり自費診療となることが多いです。
歯の問題だけでなく、口腔内の外傷や疾患なども扱っているのが歯科口腔外科です。切開が必要な親知らずや口腔がんなどの治療、顎関節の疾患治療などが主な仕事です。
審美歯科は歯並びや歯ぐきの色を改善し、歯の見た目を美しくすることを目的とした歯科です。歯のホワイトニングを行ったり、セラミックを被せ物に使ったりと、治療ではなく見た目をよくすることが目的なので治療の多くが保険適用外となり、自費診療となります。

幅広い役割を担っている

歯科医師の役割は口腔内のトラブルに悩む患者さんに寄り添い、歯を健康に保ち、全身を健康に導くことです。虫歯の治療はもちろんですが、学校で子どもたちに健康な歯を指導したり、行政機関で公衆衛生に携わったり、高齢者の訪問診療を行ったりなど、地域社会で幅広い役割を担っています。

特に需要が高い職種